【堺市】木造住宅の解体費用はいくら？｜南区・北区で変わる相場を解説

2025年12月5日

結論｜堺市の木造解体は「1坪3.5万〜6万円」。北区と南区で30〜50万円差が出ることもある

堺市で木造住宅を解体する場合、
おおよその目安は1坪あたり3.5万〜6万円です。

ただし、同じ堺市でも

北区・堺区のような市街地エリア
南区・美原区のようなゆとりのあるエリア

では、道路幅・密集度・外構の量が大きく違うため、
同じ30坪の家でも総額で30〜50万円の差がつくことがあります。

まずは、堺市の木造解体の相場と、
北区・南区で費用差が出る理由から見ていきます。

堺市の木造住宅の解体費用相場

坪単価の目安（木造）

相場：35,000〜60,000円／坪
30坪の木造住宅 → 約105万〜180万円

築年数・立地条件・残置物の量・外構の有無などによって、
この範囲の中で上振れ・下振れします。

エリア別の傾向（北区・堺区／南区・美原区）

北区・堺区など市街地エリア

道路が狭い住宅街が多い
隣家との距離が近く、養生がしっかり必要
交通量が多く、誘導員が必要になる現場もある

その結果、

養生費
交通誘導費
手作業部分の増加

によって、坪単価・総額ともに高めになりやすい傾向があります。

南区・美原区など郊外エリア

前面道路が広く、車両の出入りがしやすい
隣家との距離に余裕がある区画も多い
重機を効率的に動かしやすい

そのため、

養生範囲が少なくて済む
手作業より重機作業中心で進めやすい

といった理由で、同じ坪数でも比較的安く済みやすいのが特徴です。

堺市で解体費用が変わる主な理由

道路幅と車両の進入状況

6m道路：大型トラック・重機が直接入る → 作業効率◎ → 費用が安くなりやすい
4m道路：中型車両まで → 若干の制限 → ＋5〜10万円程度の上振れ
3m道路以下：軽トラ・小型車両のみ → 手作業・小運搬が増える → ＋10〜30万円
2m程度の私道・路地：車両進入がほぼ不可 → 人力中心 → ＋30〜50万円見ておく必要あり

堺市では、北区・堺区側の古い住宅地で
この「狭い道路問題」が起きやすくなります。

建物の状態・構造

老朽化が進み、構造材がもろくなっている → 解体しやすく費用DOWN
増築を繰り返している・リフォーム材が多い → 分解が大変で費用UP

同じ木造でも、

築30年で部分的にリフォーム済み
築40年オーバーの老朽空き家

では、手間も処分量も変わるため、見積金額も変わります。

隣家との距離・密集度

隣家とほぼくっついているような密集地
→ 高さのある養生・丁寧な手壊し作業が必要
両側に空きスペースがある一戸建て
→ 重機で一気に壊しやすく、作業効率が良い

堺市の場合、

北区・堺区 → 密集地多め
南区 → ややゆとりあり

という傾向があるため、エリアによって同じ坪数でも費用差が生まれます。

解体費用を安く抑える3つのポイント

相見積もりは最低でも3社、多くて5社

堺市は解体業者も多く、同じ条件でも20〜50万円差が出る地域です。

比較するときは、

「解体工事一式」とだけ書かれていないか
解体工事費・処分費・養生費・付帯工事が別々に書かれているか
残置物処分・外構撤去の有無が明記されているか

といった点をチェックしましょう。

残置物を減らすだけで5〜20万円下がることも

残置物（家具・家電・衣類・雑貨など）は、
処分費用＋運搬手間がかかるため解体費を大きく押し上げます。

家一軒分まるごとの残置物 → 10〜40万円前後の見積もり
自分たちで可燃ゴミ・衣類・細かな雑貨を整理 → 5〜20万円の節約も十分可能

時間と体力に余裕があれば、
「大型家具・家電だけ業者処分」に絞るだけでも節約効果が高いです。

外構は“全部撤去”ではなく“必要最低限だけ”

付帯工事（外構撤去）は、見積金額が上がりやすい項目です。

よくある撤去対象と費用の目安は、

ブロック塀：1mあたり 3,000〜8,000円
庭木・庭石：1本（1基）あたり 3,000〜12,000円
土間コンクリート：1㎡あたり 2,000〜5,000円

「とりあえず全部きれいにしてください」と頼むと、
それだけで10〜30万円ほど余分にかかるケースもあります。

駐車場に使う部分だけ土間撤去
壁際の使わないブロック塀だけ撤去

など、“使う部分だけ壊す”発想に切り替えるだけで、
総額をしっかり下げることができます。

堺市での具体的な解体事例

事例①｜堺市北区・木造28坪・築40年・2階建て

エリア：堺市北区・住宅密集地
前面道路：4m
建物：木造2階建て・築40年
状態：部分リフォーム歴あり（手間やや多め）
残置物：生活用品中程度
解体後の用途：土地売却予定

見積り結果の例：

A社：165万円（内訳やや大雑把）
B社：152万円
C社（地域密着業者）：130万円（内訳詳細・説明丁寧）

→ C社を選択し、35万円の節約に成功。
追加費用も発生せず、工期も予定通りで完了。

事例②｜堺市南区・木造32坪・築32年・2階建て

エリア：堺市南区・ゆとりのある住宅地
前面道路：6m
建物：木造2階建て・築32年
残置物：当初は家一軒分フル
解体後の用途：自宅建て替え予定

当初の見積もり

残置物撤去費：＋25万円

家族で片付けを進め、

日用品・衣類・細かな雑貨 → 自分たちで処分
大型家具・家電 → 業者処分に限定

結果：残置物撤去費が**＋5万円まで圧縮**され、
約20万円の節約につながりました。

事例③｜美原区・木造30坪・築28年・平屋

エリア：美原区
前面道路：5m
建物：木造平屋・築28年
外構：ブロック塀・庭木・土間コンクリートあり
解体後の用途：月極駐車場

当初は「外構すべて撤去」で見積もりし、

外構撤去費：30万円ほどの見積り

その後、

駐車に不要な部分のみ（門柱・一部ブロック塀・土間）だけ撤去
裏側のブロック塀・庭木はそのまま活用

という内容に変更した結果、
付帯工事費が約15万円下がり、総額も抑えることができました。

専門家コメント

— 原聡行（代表）

「堺市は、北区や堺区のような市街地と、南区・美原区のような郊外エリアで、
道路事情や住宅の密集度が大きく違うのが特徴です。

そのため、同じ30坪の木造住宅でも、
道路幅・隣家との距離・外構・残置物の量によって30〜50万円ほど差が出ることもあります。

大切なのは“とにかく一番安い業者”を選ぶことではなく、
内訳が細かく、説明が丁寧で、堺市での実績が豊富な業者を選ぶことです。
結果的にそれが、トラブルの少ない、一番安い解体につながります。」