【西宮市】老朽危険家屋除却補助制度の対象条件と申請の流れを解説

2025年11月20日

結論：老朽化した住宅を「無料または半額」で撤去できるチャンス！

西宮市では、倒壊の危険がある老朽家屋を安全に除却（解体）するために、
**「老朽危険家屋除却補助制度」**を実施しています。

この制度を活用すれば、解体費用の最大50万円または工事費の2分の1が補助される可能性があります。
ただし、「着工後の申請は対象外」など注意点も多いため、申請前の準備が成功の鍵です。

本記事では、西宮市の補助金制度の対象条件・申請の流れ・注意点・活用事例をわかりやすくまとめました。

老朽危険家屋除却補助制度とは？

この制度は、西宮市が老朽化した空き家や住宅の倒壊を防ぎ、地域の安全と景観を守ることを目的として設けたものです。
老朽化した建物を解体する際に、工事費用の一部を市が負担してくれる支援制度です。

項目	内容
制度名	老朽危険家屋除却補助制度
対象者	老朽住宅を所有する個人（または相続人）
補助金額	最大50万円または工事費の1/2
対象建物	倒壊・崩壊の恐れがある老朽住宅
受付期間	予算上限に達し次第終了（先着順）
管轄課	西宮市建築指導課

💡 ポイント
予算には上限があるため、毎年早い時期の申請が有利です。
「今年度分の受付終了」になることも少なくありません。

対象となる家屋の条件

補助金を受けられるのは、市の現地調査で「危険」と判定された住宅に限られます。
以下のいずれかに該当する場合、対象となる可能性があります。

外壁・屋根が著しく破損している
柱や梁に傾き・腐食が見られる
雨漏りやシロアリ被害が深刻
建物の一部が崩壊している
周辺住民に倒壊の危険を及ぼす状態

また、対象家屋には以下の条件もあります。

条件	内容
所有権	個人所有であること（法人不可）
用途	住宅または住宅併用建物
税金	市税の滞納がないこと
解体業者	登録解体業者による施工であること
工事時期	着工前に交付決定を受けていること

⚠️ 注意：工事後の申請は対象外！
「とりあえず工事を始めてから申請」はNGです。
必ず市の審査→交付決定通知→工事開始の順で進めましょう。

申請から補助金受領までの流れ

補助金の申請から受け取りまでは、以下のステップで進みます。

ステップ	内容
① 事前相談	西宮市建築指導課へ相談（制度説明・判定依頼）
② 現地調査	市職員が現地を確認し、「危険家屋」かどうか判定
③ 申請書提出	所有者情報・見積書・写真などを添付して提出
④ 審査・交付決定	市が審査を行い、補助金交付決定通知を発行
⑤ 工事開始	登録業者が解体工事を実施
⑥ 完了報告	写真・領収書・マニフェストを提出
⑦ 補助金支給	市が内容を確認後、補助金を口座に振り込み

💡 申請書類は郵送ではなく、窓口提出が原則。
工事の前に交付決定書を受け取るまでは着工できません。

申請に必要な書類

申請書（指定様式）
建物の登記事項証明書
所有者の本人確認書類
解体工事見積書（登録業者作成）
建物全景・損傷箇所の写真
市税完納証明書
委任状（代理人申請の場合）

※提出先：西宮市建築指導課（西宮市六湛寺町10-3 本庁舎7階）

実際の補助金活用事例（西宮市）

エリア	建物構造	解体費用	補助金額	自己負担額
西宮市津門大塚町	木造2階建て（30坪）	約100万円	50万円	約50万円
西宮市名塩南台	木造平屋（25坪）	約85万円	42万円	約43万円
西宮市上甲子園	長屋（35坪）	約120万円	50万円	約70万円

これらの事例では、実質負担額が半分程度に軽減されています。
特に老朽家屋を売却予定の方や、相続した空き家を解体するケースで人気の制度です。

専門家コメント

— 原聰行（代表）

「補助金を最大限に活用するには、“タイミング”と“書類の正確さ”が大切です。
特に申請前に工事を始めてしまうと補助対象外になるため、必ず市の確認を取ることが重要です。
また、老朽度の判断や写真の撮り方によっても審査結果が変わることがあります。
経験豊富な業者に相談しながら進めるのが成功のコツです。」