マニフェスト制度とは?建設廃材の流れを可視化する仕組み

1. はじめに
建物を解体すると、大量の廃材が発生します。
木材、コンクリート、金属、プラスチック……。
これらを適切に分別し、処理しなければ不法投棄や環境汚染のリスクが生じます。
そこで導入されているのが、「マニフェスト制度」です。
この制度は、建設廃材など産業廃棄物の処理の流れを記録・追跡する仕組みであり、
解体工事における法令遵守と環境保全の要ともいえる制度です。
2. マニフェスト制度とは?
マニフェスト制度とは、正式には
「産業廃棄物管理票制度」と呼ばれるもので、
排出事業者(=建物の所有者や解体業者など)が、
廃棄物の処理を委託する際に処理の流れを紙または電子で記録する仕組みです。
この制度によって、廃棄物が
- 誰のもとから
- どんな業者に渡り
- どのように処理されたか
を明確に管理・監視できるようになります。
3. なぜ必要なのか?制度の目的
マニフェスト制度の主な目的は以下の3つです:
✅ 不法投棄の防止
建設廃材は不正に山中や空き地に捨てられるケースが後を絶ちません。
マニフェストを通じて流れを把握することで、処理責任の所在が明確になります。
✅ 適正処理の確認
処理業者が、法律に則った処理をしているかを確認できます。
たとえば「焼却してはならないものを燃やしていないか」などがチェックされます。
✅ 排出者責任の履行
廃棄物は最終的に「出した人」の責任。
マニフェストにより、排出者が自らの廃棄物に責任を持つ仕組みが機能します。
4. マニフェストの流れ(解体工事の場合)
解体工事では、以下のような手順でマニフェストが活用されます。
- **排出者(建築主や解体業者)**がマニフェストを作成
- 収集運搬業者が廃棄物を運搬し、マニフェストに記録
- 中間処理業者が受け取り・処理し、記録を返送
- 最終処分業者が残渣を処分し、記録を完了
- 排出者に最終処理完了の報告が戻る(通常は紙の場合90日以内)
現在では**電子マニフェスト(JWNET)**の活用が進んでおり、
よりスピーディかつ正確な管理が可能となっています。
5. 適用対象となる解体工事とは?
マニフェスト制度は、以下のようなケースで法的に義務付けられています。
- 建設リサイクル法の対象工事(床面積80㎡以上の建物解体)
- 廃棄物処理法に基づく産業廃棄物の発生
- 下請けを含め他者に処理委託する場合
※自社処理・個人使用の範囲では一部除外されることもあります。
6. 違反した場合のリスクは?
マニフェスト制度に違反した場合、
排出者・収集業者・処分業者のいずれにも罰則が科される可能性があります。
- 報告義務違反:6か月以下の懲役または50万円以下の罰金
- マニフェスト未提出・虚偽記載:罰則対象
- 不法投棄の責任追及:最終的には排出者に賠償責任
つまり、「知らなかった」「業者に任せていた」では済まされないのです。
7. まとめ|安心・安全な解体にはマニフェストが必須
マニフェスト制度は、単なる事務作業ではありません。
あなたの廃棄物が、どこで・どう処理されたかを証明する重要な記録です。
正しくマニフェストが運用されている業者は、
法令を遵守し、安心・安全な工事を行っている証拠とも言えます。
解体工事を依頼する際は、必ず以下を確認しましょう:
✅ マニフェスト制度に対応しているか
✅ 書類の控えや説明を求められるか
✅ 電子マニフェストへの対応があるか
解体工事に関するお問い合わせは、以下の連絡先までお気軽にどうぞ。
ひかり住建 株式会社
【本社】
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