解体工事における「地中埋設物」の発見…そのときどうする?

1. はじめに
解体工事を進める中で、しばしば問題となるのが「地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)」の存在です。
地中に埋まった古い基礎コンクリート、井戸、浄化槽、古い配管、瓦礫などが見つかると、工事の進行や費用に大きく影響します。
そのまま放置して売却や新築に進むとトラブルの原因になるため、正しい対応が欠かせません。
今回は、解体工事中に地中埋設物が見つかった場合の対応方法、注意点、費用の目安、実際の事例をご紹介します。
2. 地中埋設物を撤去するメリット
- 土地の資産価値が上がる
埋設物を残すと売却時に買主から指摘され、価格が下がることも。撤去しておけば安心。 - 将来の建築リスクを回避
新築時の基礎工事で埋設物が障害となり、工期や費用が増えることを防げる。 - 法律・契約上のトラブルを防止
売買契約では「土地に瑕疵がないこと」が求められるため、撤去済みの状態が望ましい。
3. 地中埋設物が発見されたときの対応手順
① 発見時に工事を一時停止
- 重機で掘削中に異物が見つかった場合は、必ず写真を撮影し、業者と確認。
② 種類の特定
- コンクリートガラ、浄化槽、井戸、瓦礫、金属、廃棄物などを判別。
- 産業廃棄物の場合は専門処理が必要。
③ 撤去計画と見積もり
- 量や種類に応じて、追加費用と工期を調整。
- 処分方法(産廃処分場への搬出など)を業者が提案。
④ 撤去・処分作業
- 重機または人力で掘削 → 運搬 → 処分場で処理。
- 処理後は更地として整地。
4. 注意点
- 追加費用が発生する
見積もりには通常、地中埋設物の撤去費は含まれていないため、別途費用がかかる。
(目安:コンクリートガラ処分 1㎥あたり 1万〜2万円) - 工期が延びる可能性
撤去作業や処分手続きで数日〜数週間の延長となる場合あり。 - 自治体の規制や届出
井戸の埋め戻しや浄化槽撤去には自治体への届出が必要なケースもある。
5. 費用目安
地中埋設物の種類や量により大きく変動します。
- コンクリートガラ:1㎥あたり 約1〜2万円
- 浄化槽の撤去:約10万〜30万円
- 井戸の埋め戻し:約5万〜15万円
- 瓦礫・廃棄物の撤去:量に応じて数十万円規模になる場合も
6. 実際の事例紹介
事例① 古い基礎コンクリートの撤去
解体後の整地中に大きな基礎コンクリートが発見。
延べ4㎥分を撤去し、追加費用は約8万円。
売却予定だったため、トラブルを未然に防止できた。
事例② 浄化槽の埋設
築40年の住宅跡地で浄化槽が残っていたケース。
撤去と産廃処分で約25万円かかったが、更地にして新築計画がスムーズに進んだ。
事例③ 瓦礫の大量埋設
農村部の土地で、過去に解体廃材が埋められていた。
20㎥超の瓦礫を撤去する必要があり、費用は約100万円。
補助金を活用して負担を軽減できた。
7. チェックポイント
- 事前に地盤調査を行い、埋設物の有無を確認
- 契約時に「埋設物撤去の責任範囲」を明確にしておく
- 補助金や助成制度を活用できるか自治体に確認
- 写真や処分証明書を保管し、将来の売却時に備える
8. まとめ
地中埋設物は「見つかるまでわからない」リスクの一つですが、正しく対応すれば将来のトラブルを避けられます。
- 発見時は必ず業者に報告し、記録を残す
- 種類に応じて適切に撤去・処分
- 費用・工期の追加を見込んだ計画を立てておく
将来の土地活用や売却を考えるなら、埋設物をきちんと処理しておくことが安心につながります。
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